メジャー球団も導入するモータスベースボール(moutus BASEBALL) 投手の投球過多回避や低下に
昨今話題になっている少年野球から果てはプロ野球の投球過多問題。
これを少しでも緩和する方法はないのでしょうか。
そのヒントとなるものがありました。
それがモータスベースボールです。
- ピッチャーの負担と肘の故障をめぐる問題
- モータスベースボールとは
- 主な機能は?
- 数値化されたものを利用してトレーニング、コンディション調整などを行う
- 監督、指導者向けのデータ管理・分析ツール「motus DASH」
- メジャー球団でも使用されるモータスベースボール
- 国内での発売
- 販売価格
- まとめ
ピッチャーの負担と肘の故障をめぐる問題
日本では春、夏に高校野球の全国大会として甲子園で開催されます。
高校球児たちが繰り広げる死闘とともに、毎年多くの議論を呼ぶテーマの一つが、ピッチャーたちへの負担と将来的な肘の故障リスクについてです。
相次ぐ問題や議論を受けて、高野連は有識者会議からの提言をもとに投球制限等に関するのルール整備を検討。
現在のルールとしては、高野連が主催する大会の期間中、1週間で1人の投手が投球できる総数を500球以内とします。
実施は2020年選抜を含む春季大会から3年間を試行期間とし、罰則のないガイドラインとされています。
モータスベースボールとは
投球データに基づいて、客観的に投球過多を可視化するデバイスです。
モータスベースボールは投手がセンサーを搭載したスリーブを肘に着用し、投球することで、投球動作の数値やトレーニング量、肘のストレス値データを取得・蓄積。
これまで指導者や選手は、経験と感覚に基づいて投球を管理する他なかったフィールドに、データという客観的な判断指標を提供します。
数年にわたって取得された膨大なデータの機械学習によって、効率的な投球パフォーマンス改善や肘の故障の予防など、今後のトレーニングを一新するデータデバイスです。
主な機能は?
専用のiosアプリをダウンロードして、センサーと同期することで、モータスは様々な機能を提供してくれるようです。
具体的に表示されるものは
アームストレス、リリース角度、アームスピード、ショルダーローテーションなどが数値化して表示される。
数値化されたものを利用してトレーニング、コンディション調整などを行う
肘の状態が数値化された所でそれを見たところでどうすればいいのかわからないと思います。
多くのデータテクノロジーにとって共通するテーマは、いかにデータを活用しきれるかということです。
モータスベースボールにとってもそれは例外ではありません。
実際に取得したデータをどのように理解するのか、それをいかにトレーニングに落とし込みをかけていくのか。データを活かすことで肘の負担の減少や投球リスク、コンディション調整など幅広く使用でき、その可能性は無限大に広がるようにも思えます。
監督、指導者向けのデータ管理・分析ツール「motus DASH」
上記のような問題を解決できるデータ管理や分析ツールもリリースされています。
複数の登録選手のデータを一元管理可能なため、野球指導監督者や各投手の肘の状態を把握することをサポートできます。
また、例えば選手の監督医にもmotus DASHのアカウントを共有すれば、いつでも医師が選手のコンディションを監督できるようになり、肘の状態が悪化することを未然に予防することも期待できます。
メジャー球団でも使用されるモータスベースボール
2015年以降、米国メジャーリーグの試合中にも着用が認められたモータスベースボール。
パフォーマンスへの一切の妥協を許さない一流の投手・球団が、motusを使用しながら、投球量の継続的な管理と投球の改善に取り組んできました。
また、アメリカの最先端の野球トレーニング施設Drive line BaseballやAPECでも、motus BASEBALLの取得データに基づいた、トレーニングメニューが考案・提供されています。
国内での発売
国内では2019年9月より販売されています。
発売間もなく徐々に日本に導入されていかれるでしょう。
販売価格
motus BASEBALL package
<セット内容>
・センサー×1
・motusスリーブ×1
・バッティング用クリップ×1
・充電用USBコード×1
・製品情報ガイド×1
上記セットで29,800円(税別)です。
まとめ
日本でも未だ確固たる投球制限などは確立されていません。
肘を故障し野球を断念する人もおられるでしょう。
その手助けとなるのがモータスベースボールだと思いますし一刻も早い導入が野球界の未来に変化をもたらすものではないでしょうか。
スポーツ界に「たら」「れば」は禁句だし言い訳になるのは承知ですが、もしモータスベースボールが早くに国内に導入されていれば、2019年7月30日に行われた第101回全国高校野球選手権岩手大会決勝戦で佐々木朗希投手が登板回避したときの論議や論争もなかったのではないでしょうか。
それだけ野球界においての肘の故障や投球過多が最重要問題とされているわけなのでこれからのモータスベースボールなどを使用した選手の肩、肘の管理は重要だと思います。
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