新型コロナウイルスの重症化と喫煙の関係と禁煙のススメ
新型コロナウイルスは喫煙者は重症化する確率が高い！
新型コロナウイルスが世界で蔓延し、終息が見えない中、世界中の医師や専門家から喫煙との関係のメッセージが出ています。
非喫煙者だと感染しないわけではないですが、喫煙者は非喫煙者より重症化する割合が高いとデータが出ています。
喫煙と新型コロナ感染症の関係
２月中頃から中国で調査された論文の中には男性のほうが重症化しやすい傾向にあると記されていました。(致死率も男性が高い)
この性差は喫煙率が影響しているのではないかと考えられています。
WHOのレポートによれば中国人の喫煙率は27.7%で男性が52.1%、女性が2.0%で男性のほうが喫煙率は高くなっています。
それによりタバコ肺といわれる呼吸疾患にかかっている男性喫煙者は感染症にたいして防御力が弱いのではないかと推測されています。
肺炎と名付けられている以上呼吸器に悪影響を及ぼす喫煙が無関係なはずはないと私も思います。
ちなみに中国の非喫煙者と喫煙者の重症化の割合の関係がデータであり、
- 非喫煙者は14%
- 喫煙者は24%
※中国の患者1099人の分析
重傷者の割合は喫煙者のほうが1.7倍多くなっています。
喫煙者は新型コロナに感染しやすい、肺細胞侵入を酵素が助ける
欧州呼吸器学会が発行する専門誌に９日掲載された調査結果によると、喫煙者や慢性的な閉塞（へいそく）性肺疾患を抱える患者は、アンジオテンシン変換酵素２（ＡＣＥ２）と呼ばれる体内の酵素が高水準に上っている可能性がある。これが肺細胞へのウイルスの侵入を後押しし、肺細胞でウイルスは増幅する。
この調査はバンクーバーのセント・ポールズ病院の呼吸器専門医ジャニス・レオン氏らが中国のデータを基に観察研究したもので、他の専門家による審査も通過した。中国で新型コロナによる死亡率は女性より男性の方が高いが、世界保健機関（ＷＨＯ）によると、中国の男性のほぼ半数は喫煙者。対照的に、女性の喫煙者は２％程度でしかない。
「新型コロナから自分の身を守るため、喫煙をやめるには最高の機会だろう」とレオン氏は語った。
※4月10日追記
喫煙者はこの機会に禁煙を
東京都医師会やWHOはこの機会に禁煙をというお願いを出されています。
気道や肺から侵入するウイルスは喫煙することにより感染し重症化する割合が高いと警告されています。
さらに喫煙行動は手から顔への動きがあり、現在の大規模な感染国の喫煙率は19~27%と高くなっています。
そのためこの機会に禁煙を進める活動が必要だとされています。
即効性は期待できそうにないですが終息に向けての1つの対策ではあると思います
まとめ
4月から日本では改正健康増進法が施行され喫煙できる場所は少なくなります。
喫煙はあらゆるところに悪影響を及ぼすものであり、体に得をすることはないかと思われます。
免疫を正常レベルまで戻しこれ以上の感染リスクを減らすには禁煙が感染症にとっても自身の体にとっても良いことは言うまでもありませんね。
今は非喫煙者の私も以前は喫煙していましたので禁煙のつらさ、苦労はわかりますが・・・
これから自身のため、万が一感染し重症化したときのことを想定し、喫煙を頑張ってみてもいいのではないでしょうか。
